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校長 中島 久
船橋西高は昭和50年4月11日、塚田小学校で開校式を実施した。「戦後」という言葉にまだ実感があった創立当初からの満33年になる長い時間の経過を思うと、西高の歴史の重みを感ずる。昨年度着任した時は30学級規模の校舎の巨大さ、造成当時の面影を残した校地を囲む斜面の荒々しさに強い印象を持った。長津川の川筋を移して造成した土地で地下水脈が残り、地盤沈下が激しかったことが当時の教育界の話題になっていたことも思い出される。今でも大雨の後は舗装の下の土の流出が続く。 生徒達は少し覇気に欠けるようにも思うが多くは素直で優しい性格で物の考え方と行動が堅実な印象である。前貝塚の住民が学校に批判的であるとの話を聞いていたが、30学級当事と比べれば登校時の混雑も緩和され、住民も高齢化した。高校生が街を通るのは活気があって頼もしいという空気になってきている。お年寄りが困っているのを助けて礼状をいただくという嬉しい出来事も時々ある。地域の人々に愛される学校であってほしいと、校長としても気配りに努めている。 20年度からの単位制・二学期制の準備がひと仕事と思っていたら、23年度の船橋旭高との統合という重い課題がさらに重なったのは同窓会の皆様もご承知の通りである。校名等は変更も予想されるが、幸いに西高の校舎が使用されることとなった。西高の良き伝統を新高校につなぐべく生徒一同奮励努力せとよ激励しているところである。旭高と連携しながら理想の新高校づくりに職員一同努力する所存でありますので、同窓会の皆様には特段のご尽力とご叱責をお願い申し上げます。 同窓会には30周年記念事業実施を始め教育方針・校歌の額作成(田中教諭揮毫)、短期海外留学の支援、時計台設置等々、ここ数年も学校に対して数え切れないご高配をいただいている。課題山積の中で皆様からの温かいご支援に生徒・職員一同励まされていることに衷心から御礼を申し上げ、後輩の生徒達への何よりの励ましとなる、皆様の益々のご活躍を祈念してご挨拶といたします。